今回は、部下の育成方法についてサッカーを交えて解説していきます。昨今人材不足に加え、特に中小企業では採用するだけで大変な労力がかかります。今いる若手をどのように成長させていくかを考えていきましょう。
人財育成
私の個人的な意見ですが、まず「人材育成」を考える前に「人材」を「人財」という漢字に置き換えて考えて欲しいです。漢字の通り「人は財産」であり、替えが効きません。会社の「材料」ではなく「財産」という考えを持って欲しいのです。
人財という言葉を意識するだけでも、部下に対する期待値を変えられるのではないでしょうか。まずは意識から変えてみてください。
サッカーから学ぶ人財育成
さて、入れ替わりが激しいサッカーチームでは即戦力を育成するべく、様々な育成方法を用いています。もちろん、サッカー選手には戦力外など会社組織にはない仕組みもありますが、「育成」の考え方には学ぶべきものがあると思います。
私の指導者時代の経験をもとにポイントをご紹介していきます。
・組織の共通認識を浸透させる
・目的をはっきりさせる
・目的への道筋を考えさせる
組織の共通認識を浸透させる
まず大事なのは、今所属している組織は「どこに向かい何をしているか」を浸透させる必要があります。
サッカーであれば「全国制覇」や「○○大会ベスト4」など、明確なゴールを定めることです。そこへ向かうためのルールも共通認識の1つとなります。また、共通認識には数字を用いることによって、より信憑性が増していくと思います。
目的をはっきりさせる
次に、組織の共通認識を理解したうえで個人の目的(役割)をはっきりと伝えることが大事です。ここでのポイントは、目的を明確にさせる事です。
サッカーでいう所のポジショニングです。チームのフォーメーション(戦術)の中で、どのポジションに属して、何を求めているかを理解させます。
目的への道筋を考えさせる
目的を理解させた上で、目的にたどり着く方法は考えさせないといけません。もちろん大きく道がそれれば軌道修正は必要です。まずは自分で考えさせることが必要です。ポイントは「言語化」をする事。意見を喋らせ、時に文章にして書かせることが大事です。考えていることをアウトプットすることです。
サッカーで例えると、ポジションを定めた上で「ライバル」や「自分の得意不得意」を理解し、何が必要かを考えさせることです。役割は与えているので、監督の期待に応えられるようにどう努力させるかを考えさせるという事です。
まとめ
人財育成におけるポイントをおさらいしましょう。
・組織の共通認識を浸透させる…組織がどこに向かい、何をしているか
・目的をはっきりさせる…個人の役割を理解させる
・目的への道筋を考えさせる…自分の役割に向けて何が必要か「言語化」させる
このように、最初に考える事は「何をさせるか」などの技術的なものではなく、「どう考えさせるか」が必要です。ゴールをしっかりと教え、考えさせることをしてみてください。
そして「人財」という言葉を念頭に「育成」を考えてみてください。
それでは(‘ω’)ノ
NEXT:人材の育成方法→「育成マインドの次はコチラ!」