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【ビジネス用語をサッカーで学ぶ】組織の7S

今回はビジネス用語をサッカーで学ぶシリーズ第10弾!「組織の7S」について解説していきます。

 

組織論については何度かお話ししていますが、本質はどれも同じです。自分に合ったやり方を探してみてください。

 

過去のビジネス用語集はこちら→「ビジネス用語

組織の7Sとは

 

組織の7Sとは、アメリカのコンサルティング会社、マッキンゼー社が提唱した組織についての考え方です。優良な企業は、この7つのS(経営資源)を上手く使いながら活性化されていくという事です。

 

まず、7つのSには何があるかをまとめます。

・戦略(Strategy)
・構造(Structure)
・システム(System)
・価値観(Shared Value)
・能力レベル(Skill)
・人材(Staff)
・組織風土(Style)

 

さらにこちらをハードソフトの二つに分けます。ここではハードが赤線ソフトを青線とします。

 

それでは二つに分けてサッカーチームの組織構成を交え、解説していきます。

 

ハードの3S

 

この3Sはサッカーチームの構造でいうと「フロント」と言われるポジションで必要になります。ビジョンなど、試合をする以前に必要なものです。

 

戦略

戦略とは、どのようなチームにしたいか以上にフロントを含め全ての方向を定める事です。長いリーグをどう戦っていくか。〇年後にどうなっていたいかを組織レベルで考える事です。

 

構造

戦略がある程度決まったら、組織の構造を考えます。選手や監督はもちろん、強化部やGM等すべての配置を適切にする必要があります。もちろん配置は戦略とリンクしていないといけません。

 

システム

組織運営においてのルール・仕組みづくりです。各選手やスタッフの年俸の選定もここに当たります。また、業務において機械化できるところは機械化する等、作業効率も求められます。

 

ソフトの4S

続いてはソフトの4Sという事で、現場レベルでも実務に必要なことです。しかしハードの3Sが出来ていないのにコチラを意識しすぎると、機能しない場合があります。サッカーチームでもそうですが、フロントがしっかり機能しないとチームとして上手くいきませんよね。それでは解説していきます。

 

価値観

チームの共通認識を共有させることです。チームとして非常に大事なのはどのような方向にどのようなスタイルで行くかを全員が同じ認識であることです。この7Sも、全て共通認識でないと意味が薄れてしまいます。

 

能力レベル

サッカーで例えるならば、選手や監督スタッフの能力です。もちろん能力は高いに越したことはないですが、全員が各選手の得意不得意を把握することもポイントになります。能力を知ることで様々な対応ができるようになります。

 

人材

在籍選手や在籍の監督スタッフの事です。能力レベルと同じく知ることでチームとしての得意不得意を把握し、補強やフォローし合うことができます。

 

組織風土

どのような人材がいて、どのような能力があるかを把握したうえで、ハードの3Sを加味しながらチームとしてのスタイルを確立することです。ここでは監督(現場リーダー)がしっかりと考え、共有させていく必要があります。

 

おさらい

 

それではおさらいをしていきます。

 

・戦略(Strategy)…フロントを含めビジョンを動かす作戦を作る
・構造(Structure)…戦略に合わせた配置を行う
・システム(System)…組織の円滑化を行う仕組みを作る
・価値観(Shared Value)…ビジョンを共有させる
・能力レベル(Skill)…個の能力を把握し組織に活かす
・人材(Staff)…メンバーを把握し育成・強化する
・組織風土(Style)…チームスタイルを確立させること

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

組織運営における7つのポイントを解説しました。今、自分の組織の7Sはどこが機能しているか、手薄になっているかを把握する必要があります。

 

ここで分析し、把握できたものを改善することでより良い組織に進化していく事になります。皆さんも是非、「組織の7S」を意識してみてください。

 

 

それでは(‘ω’)ノ

 

 

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